オンライン診療ではできないことは?対面の受診が必要なのはどんなとき?
受診の手軽さ監修:キウイクリニック 医師(内科)|初版 2026-09-20|最終更新 2026-09-25
オンライン診療では、体に触れての診察、聴診器で音を聴くこと、採血や画像などの検査、注射などの処置ができません。初診では、国の指針により処方できない薬や処方日数の上限もあります。血便・血尿、思い当たる理由のない体重の減少、飲み込みにくさ、手足のしびれ、息切れ、ぜーぜーする音、微熱や寝汗、動悸といった症状は、オンラインではなく対面での受診が必要です。
オンラインでは、どんな診察ができないのですか?
オンライン診療で医師が得られる情報は、映像と音声に限られます。そのため、次のようなことはできません。
- お腹を押さえるなど、体に触れての診察(触診)
- 聴診器で胸やお腹の音を聴く診察(聴診)
- 採血、尿検査、レントゲンなどの画像検査
- 注射、点滴、傷の処置などの処置
初診では、どんな薬が出せないのですか?
国の指針では、初診のオンライン診療で次の処方を行わないことが定められています。
- 麻薬や向精神薬(睡眠薬・抗不安薬など)
- 基礎疾患などの情報が把握できていない方への、特に安全管理が必要な薬
- 基礎疾患などの情報が把握できていない方への、8日分以上の処方
対面の受診が必要なのは、どんなときですか?
指針では、医師がオンラインでは十分な情報を得られないと判断した場合は対面の診療に切り替え、緊急性が高い症状ではすみやかに対面の受診をすすめることとされています。
検査をしないと原因が分からない症状、何日もよくならない症状、けがなどは、対面の受診が必要になることがあります。診察のあとに症状が悪くなった場合も、対面の医療機関を受診してください。
おなか・からだの症状で、すぐ受診が必要なのはどんなときですか?
次の症状は、オンラインでは原因を確かめられません。
- 血便: 痛みがなくても、大腸のポリープやがんのことがあります。1回で止まっても、痔と決めつけずに、大腸カメラなど対面での検査が要ります。大量の出血、黒いタール状の便、激しい腹痛、ふらつきは、すぐに受診してください
- 血尿: 痛みがなくても、腎臓や膀胱のがんのことがあります。1回で止まっても、尿検査や画像検査のできる医療機関で診察を受けてください。尿が出ない、血のかたまり、熱と背中の痛みは、その日のうちに受診してください
- 体重が減ってきた: 半年から1年で体重の5%以上が意図せず減ったときは、がんや糖尿病、甲状腺の病気などを調べるため、対面での血液検査が要ります。血を吐いた、黒いタール状の便は、すぐに受診してください
- 飲み込みにくい: 固形物がつかえる、だんだん強くなる、体重が減る、声のかすれが続くときは、食道がんなどを確かめるため、内視鏡(胃カメラ)が要ります。食べ物が詰まって息ができない、急に飲み込めずろれつが回らないときは119番です
- 微熱が続く: 2週間以上続く、寝汗や体重の減少、長引く咳、リンパ節の腫れがあるときは、対面での血液検査や胸のレントゲンが要ります。強い息苦しさ、意識がもうろうとする、激しい頭痛と首の硬さは、すぐに受診してください
- 寝汗: 寝間着を替えるほどの寝汗が2週間以上続く、微熱や体重の減少をともなうときは、対面での血液検査が要ります。冷や汗とともに胸の痛みや息苦しさがあるときは、ためらわず119番に連絡してください
息や胸、手足の症状で、すぐ受診が必要なのはどんなときですか?
呼吸や心臓、脳に関わる症状は、命に関わることがあります。次のサインは、ご相談ではなく救急や対面の受診を選んでください。
- 息切れ・息苦しさ: 安静にしていても苦しい、横になると苦しい、唇や爪が青紫色、言葉が途切れて続けて話せないときは、ためらわず119番に連絡してください。坂道や階段で息が切れるようになったときは、早めに対面で受診してください
- ぜーぜーする(喘鳴): 会話が途切れる、横になれない、唇や爪が青紫色のときは、ためらわず119番に連絡してください。じんましんや顔・のどの腫れをともなうときは、アナフィラキシーの可能性があり、同じく119番です。くり返すときは、呼吸の検査ができる医療機関を受診してください
- 手足のしびれ: 片側の手足が急にしびれる、力が入らない、ろれつが回らないときは、脳卒中の可能性があるため、ためらわず119番に連絡してください。短時間で消えた場合も受診してください。数週間続くしびれは、対面での診察と検査が要ります
- 動悸: 胸の痛みや締めつけられる感じ、息苦しさ、意識が遠のく、気を失ったときは、すぐに119番に連絡してください。安静時に突然始まる、数分以上続く、くり返すときは心電図で確かめますが、心電図はオンラインではできません。検査のできる医療機関をご案内します
当院では、どう対応していますか?
症状によっては、当院の医師が対面での受診をおすすめすることがあります。オンラインで無理に済ませることはしません。受診先の探し方は、診察の際に医師にご相談ください。医師が必要と判断した場合は、受診先にあてた診療情報提供書(紹介状)を作成します。
ご予約の段階でも、症状によってはオンライン診療をお受けできないことがあり、その場合は対面での受診をご案内します。
また、当院は20歳以上の方が対象で、公費・各種医療証のお取り扱いはありません。
キウイクリニックでは、どう進みますか?
- 診察はビデオ通話で行います。患部の写真は問診票からアップロードできます
- 症状によっては、対面での受診をおすすめすることがあります
- 診断書は、医師にお伝えいただければ作成します(最終的な判断は医師)
オンラインではできないことは?
- 触診・聴診、採血・尿検査・心電図・内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)・画像などの検査、注射・点滴などの処置
- 初診での麻薬・向精神薬の処方
- 基礎疾患などの情報が把握できていない方への、初診での8日分以上の処方
すぐに受診が必要なのは、どんなときですか?
- 胸の痛み、息苦しさ
- 意識がおかしい、けいれんがある
- 突然の激しい頭痛、片側の手足のまひ、ろれつが回らない
- 激しい腹痛、大量の出血、妊娠中の腹痛や出血
- 安静にしていても息苦しい、横になると苦しい、唇や爪が青紫色、言葉が途切れて続けて話せない
- 片側の手足が急にしびれる、力が入らない、ろれつが回らない
- じんましんや顔・のどの腫れをともなうぜーぜー、食べ物が詰まって息ができない
- 動悸とともに胸が痛む、気を失った
- これらがあるときは、ためらわずに119番に電話してください
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
よくある質問
- オンラインで診察を受けたあと、対面に切り替えることはありますか?
- あります。医師がオンラインでは十分に判断できないと考えた場合は、対面での受診をおすすめします。医師が必要と判断した場合は、受診先の医療機関にあてた診療情報提供書(紹介状)を作成します(健康保険が適用され、3割負担の場合で750円程度)。
- 写真を送れば、触診の代わりになりますか?
- 写真は、見た目を伝えるのに役立ちますが、触診の代わりにはなりません。写真と映像をもとに、医師がオンラインで判断できるかを考えます。
- 眠れないので、睡眠薬を初診で出してもらえますか?
- 睡眠薬などの向精神薬は、国の指針により、初診のオンライン診療では処方できません。
このページの根拠
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省・平成30年3月(令和8年4月改訂))
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A(厚生労働省・令和8年4月改訂)
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。