キウイクリニック

咳が続く

3週間を境に、考えるべき原因が変わります。

診療科:呼吸器内科

咳が3週間未満で、少しずつ軽くなっているなら、かぜのあとによくある経過です。3週間以上続く咳、日ごとに悪くなる咳、血の混じった痰が出る咳は受診してください。息が苦しい、横になると呼吸ができない、唇が青白いという場合は、すぐに救急要請をしてください。

こんな症状のとき

咳は、気道に入った異物や分泌物を出すための、体を守る反応です。かぜのあとに咳だけが2〜3週間残ることはよくあり、それ自体は心配のいらない経過です。

医師が気にするのは「期間」です。3週間未満を急性、3週間から8週間を遷延性、8週間以上を慢性と分けて考えます。長引くほど、かぜ以外の原因を疑うことになります。

痰が出るかどうか、いつ強くなるか(夜間、明け方、運動後)、ほかに症状があるかも、原因を絞る手がかりになります。診察のときに伝えられるよう、覚えておいてください。

診察では、いつから咳が出ているか、軽くなってきているか、痰が出るか、熱や鼻水・胸やけなどほかの症状があるか、強くなる時間帯、飲んでいるお薬、市販の咳止めやかぜ薬を使ったかをうかがいます。あらかじめ整理しておくと、1回5〜10分の診察で伝えやすくなります。市販の咳止めやかぜ薬には、処方薬と似た成分が入っていることがあります。重ねて飲むことにならないよう、使っている市販薬の名前が分かるもの(箱や説明書)を手元にご用意ください。

考えられる原因

  • 感染後咳嗽(かぜのあとの咳)

    もっとも多い原因です。熱や鼻水は治ったのに咳だけが残り、2〜3週間かけて軽くなっていきます。

  • 気管支喘息・咳喘息

    夜間や明け方に強くなる、冷たい空気や運動で誘発される咳。ぜいぜい音をともなうこともあります。適切な治療で落ち着かせられる状態です。

  • 副鼻腔炎による後鼻漏

    鼻の奥から鼻水がのどに流れ落ち、それが刺激になって咳が出ます。横になると強くなり、のどに何か流れる感じをともないます。

  • 逆流性食道炎

    胃酸が食道に上がって刺激になるもの。食後や横になったときに強くなり、胸やけをともなうことがあります。

  • 薬の副作用

    血圧の薬の一部(ACE阻害薬)は、副作用として乾いた咳が出ることがあります。飲んでいるお薬は、診察のときに医師に伝えてください。

  • 肺炎・結核・肺がんなど

    頻度は高くありませんが、見逃せない原因です。体重が減る、寝汗をかく、血の混じった痰が出る、発熱が続くといった症状をともないます。

受診の目安

  • 咳が3週間以上続いている
  • 咳が日ごとに悪くなっている
  • 血の混じった痰が出る
  • 夜間や明け方に咳で目が覚める
  • 発熱や、色の濃い痰をともなう
  • 38度以上の熱、脈が速い(1分間に100回以上)、呼吸が速い(1分間に24回以上)のいずれかがある
  • 理由なく体重が減っている、寝汗をかく
  • たばこを吸っている、または吸っていた期間が長い

対面の受診・救急が必要なサイン

  • 息が苦しい、息が浅く速い
  • 横になると呼吸ができず、座っていないと苦しい
  • 唇や指先が青白い
  • 胸の痛みをともなう
  • 大量の血を吐いた
  • 呼びかけへの反応が鈍い

迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。

オンライン診療でできること

  • 咳の期間と出方、痰の有無、強くなる時間帯をうかがい、考えられる原因を絞ること
  • 咳喘息や後鼻漏、逆流性食道炎など、検査なしでも治療を試せる原因への対応を検討すること
  • レントゲンや血液検査が必要かどうかを見極め、必要な場合にご案内すること
  • 飲んでいるお薬が咳の原因になっていないかを確かめること(お薬手帳の写真は、問診票から送れます)
  • 咳の原因に合わせて、医師が診察して必要な場合にお薬を処方すること。処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます。受け取る薬局はあとから変更できます

オンライン診療ではできないこと

  • 肺の音を聴診器で聴くこと。ぜいぜい音や水泡音は、画面越しには分かりません
  • 胸部レントゲン、CT、血液検査、呼吸機能の検査
  • 結核や肺がんの診断。これらの診断には検査が必要です
  • 酸素が足りているかを機器で測ること
  • 麻薬・向精神薬にあたるお薬の処方。オンライン診療の指針により、初診のオンライン診療では処方できず、初診からずっとオンラインで受診している方の再診も同じ扱いになります。咳止めの中にも、この決まりにあたるお薬があり、当院では処方しません。また、持病や飲んでいるお薬の情報が確認できない場合、処方は7日分までとなります。お薬手帳やマイナ保険証の薬剤情報で確認できれば、医師の判断でそれより長く処方することがあります

受診の流れ

  1. 1

    日時を選ぶ

    空いている診察の日時から選びます。

  2. 2

    症状を書く

    症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。

  3. 3

    ビデオで診察

    予約した時間に、5〜10分が目安です。

  4. 4

    お薬を受け取る

    処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。

受診するか迷ったら、症状を書いて確認する

セルフケア・市販薬・診察で相談できることをお返しします。費用はかかりません。

すぐに診察を予約する

よくある質問

咳止めを飲めば治りますか?
咳止め(鎮咳薬)は症状をやわらげるお薬で、原因を取り除くものではありません。痰を出すための咳を無理に止めると、かえって回復が遅れることもあります。咳の原因によって、必要なお薬は変わります。咳止めで治まりにくい原因の咳もあり、咳が3週間以上続く、夜間や明け方に強くなる、血の混じった痰が出るという場合は、原因を確かめるために受診してください。
咳が2週間続いていますが、受診したほうがよいですか?
少しずつ軽くなっているなら、かぜのあとの経過として様子を見て構いません。同じ強さのまま、または悪くなっているなら受診してください。3週間を超えるようであれば、軽くなっていても一度ご相談ください。
夜になると咳がひどくなるのはなぜですか?
横になると鼻水がのどに流れ落ちやすくなること、気道が狭くなりやすい時間帯であることなどが関係します。夜間や明け方に強くなる咳は咳喘息のことがあり、この場合は市販の咳止めでは治まりません。一度ご相談ください。
血の混じった痰が出ました。すぐに受診が必要ですか?
はい、受診してください。強い咳で気道の粘膜が切れただけのこともありますが、肺の病気が隠れていることもあります。大量に血を吐いた場合は、様子を見ずに救急要請をしてください。
以前に飲んだ咳止めと同じものを出してもらえますか?
以前に飲んだお薬の名前をお伝えいただければ参考にします。お薬手帳の写真は、問診票から送れます。ただし、今回の咳の原因や飲んでいるお薬、オンライン診療の指針による処方の決まりを踏まえて、医師がお薬を判断します。同じお薬になるとはかぎりません。

このページの根拠

各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。

最終更新日: 2026-09-28

ほかの症状