汗疱(手足の小さな水ぶくれ)
手のひらや足の裏に出る、かゆい小さな水ぶくれ。皮むけもともないます。
手のひら、足の裏、指の側面に、細かい水ぶくれがたくさん出てかゆい、やがて皮がむけるという場合は、汗疱(異汗性湿疹)の可能性があります。多くはくり返しながら落ち着いていきますが、かゆみが強い、皮むけやひび割れが痛むという場合は、炎症を抑える塗り薬(ステロイド外用薬)で治療します。見た目が水虫と似ているため、片足だけに出る、広がり方が違うという場合は、顕微鏡の検査ができる皮膚科での対面の受診をおすすめします。赤く腫れて熱をもち痛む、膿が出る、発熱をともなうという場合は、その日のうちに受診してください。
こんな症状のとき
汗疱は、手のひらや足の裏、指の側面に、米粒より小さい水ぶくれが左右にたくさん出る湿疹です。出はじめはチクチクした感じやかゆみがあり、数日から1〜2週間で水ぶくれが乾いて、皮がめくれていきます。
汗をかきやすい季節に出やすく、手に汗をかきやすい方や、水仕事・手洗いの多い方に起こりやすいことが知られています。金属など特定のものへのアレルギー、ストレスや疲れが関係することもありますが、原因がはっきりしないことも多い状態です。
くり返すうちに皮膚が厚く硬くなり、ひび割れて痛むことがあります。水虫(足白癬・手白癬)と見た目が似ているため、自己判断で水虫の薬を塗ると、かえってかぶれて悪化することがあります。見分けには顕微鏡の検査が役に立ちます。
考えられる原因
汗と蒸れ
手足に汗をかきやすい方や、汗をかく季節に出やすくなります。手袋や靴で蒸れることも関係します。
水仕事・手洗い・消毒
皮膚のバリアが弱っていると、湿疹が起こりやすくなります。
金属などへのアレルギー
体質によっては、金属をはじめとする特定のものが関係していることがあります。
ストレス・疲れ
体調が崩れているときに悪化することがあります。
体質・季節のくり返し
原因がはっきりしないまま、毎年同じ季節にくり返す方もいます。
受診の目安
- かゆみが強く、市販薬では治まらない
- 皮むけやひび割れが痛くて、仕事や家事に差し支える
- 毎年くり返していて、対処のしかたを知りたい
- 片手・片足だけに出ている(カビの感染の可能性があります)
- 水ぶくれが膿をもってきた
- 爪の変形や、爪のまわりの腫れをともなう
対面の受診・救急が必要なサイン
- 患部が赤く腫れて熱をもち、強く痛む(その日のうちに受診)
- 膿が出る、黄色いかさぶたが広がってきた(早めに受診)
- 発熱や寒気をともなう(その日のうちに受診)
- 手や腕に赤い筋が伸びてきた(その日のうちに受診)
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 出ている場所と経過、仕事や生活の様子をうかがい、原因の見当をつけること。患部の写真は問診票からアップロードできます
- 医師が診察して、必要な場合に炎症を抑える塗り薬(ステロイド外用薬)や、かゆみを抑える飲み薬、保湿剤を処方します
- かき壊して細菌が感染している場合に、医師の判断で抗菌薬の塗り薬を処方することがあります
- 手袋の使い方、手洗いのあとの保湿など、悪化を防ぐ工夫をご説明します
- 水虫との見分けが必要な場合に、検査ができる皮膚科をご案内します
オンライン診療ではできないこと
- 皮膚を直接見て触れること。細かい水ぶくれは写真では分かりにくいことがあり、判断が難しい場合は対面の受診をおすすめします
- 水虫(白癬)かどうかを、皮膚を少し取って顕微鏡で調べる検査
- かぶれの原因を調べる検査(パッチテスト)
- 紫外線を当てる治療など、皮膚科の設備が必要な治療
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 水ぶくれはつぶしてもよいですか?
- 自分でつぶすと、そこから細菌が入って悪化することがあります。かかずに、処方された塗り薬を使って落ち着くのを待ってください。かゆみが強いときは冷やすのも一つの方法です。
- 水虫と、どう見分けますか?
- 汗疱は両手・両足に左右対称に出ることが多く、水虫は片足から始まることが多いという違いがありますが、見た目だけでは見分けにくいことがあります。確かめるには、皮膚を少し取って顕微鏡でカビを調べる検査が必要です。自己判断で水虫の薬を塗るとかぶれることがあるため、迷う場合はご相談ください。
- 人にうつりますか?
- 汗疱は湿疹で、人にうつるものではありません。ただし、見た目が似ている水虫はうつることがあるため、見分けが必要な場合は検査を受けてください。
- どのくらいで落ち着きますか?
- 水ぶくれが出てから皮がむけて落ち着くまで、数日から数週間が目安です。季節的にくり返す方も多く、悪くなったときに早めに塗り薬を使うと、つらい期間を短くしやすくなります。水仕事や手洗いのあとに保湿剤を塗り、蒸れやすい手袋や靴を長時間着けたままにしないことも、くり返しを減らす助けになります。皮膚が厚く硬くなってひび割れると痛みが長引くため、その前の段階で治療を始めるのが目安です。
- 金属アレルギーが関係することはありますか?
- 体質によっては、金属をはじめとする特定のものが関係していると考えられることがあります。ただし、何が関係しているかを確かめるには、皮膚に検査用のシールを貼って数日かけて判定する検査(パッチテスト)が必要で、オンラインでは行えません。くり返していて原因を知りたい場合は、検査ができる皮膚科での対面の受診をご案内します。
このページの根拠
- 皮膚科Q&A「汗の病気―多汗症と無汗症―」(公益社団法人日本皮膚科学会)
- 皮膚科Q&A「白癬(水虫・たむしなど)」(公益社団法人日本皮膚科学会)
- 皮膚科Q&A「皮膚科領域の薬の使い方」(公益社団法人日本皮膚科学会)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28