虫刺され
ハチに刺されて息苦しさや気分の悪さが出たら、すぐに119番を。
診療科:皮膚科
蚊やダニなどの虫刺されの多くは、かゆみ止めや塗り薬(ステロイド外用薬)で1〜2週間以内に良くなりますが、赤みや腫れが強い、広い範囲に何か所も刺されている場合は受診してください。ハチなどに刺されたあとに、全身のじんましん、息苦しさ、腹痛、気分の悪さ、意識が遠のく感じが出たときは、アナフィラキシーの可能性があるため、ためらわず119番に連絡してください。マダニが皮膚に食いついている場合は、自分で引き抜かずに医療機関で取ってもらってください。
こんな症状のとき
虫刺されの症状には「痛み」と「かゆみ」があります。かゆみは、虫の唾液や毒の成分に対するアレルギー反応で起こり、刺された直後に出て数時間で引くタイプと、1〜2日たってから赤み・ぶつぶつ・水ぶくれが出て数日〜1週間続くタイプがあります。出方には体質や、これまでに刺された回数によって個人差があります。
注意が必要なのはハチです。2回目以降に刺されると、毒に対するアレルギー反応が加わり、人によっては刺されて30分以内に血圧が下がるなどの重い反応(アナフィラキシーショック)が起こることがあります。
野山ではマダニに刺されることがあります。マダニは皮膚に食いついて数日かけて血を吸い、無理に引き抜くと口の部分が皮膚に残ることがあります。種類によっては感染症を運ぶこともあります。
考えられる原因
蚊・ブユ・アブ
露出している手足や顔を刺します。ブユやアブでは腫れが強く出ることがあります。
ダニ・ノミ・トコジラミ
寝ている間に刺され、わき腹やふとももの内側などにかゆいぶつぶつが出ます。原因の虫が身近にいると、次々に新しく出てきます。
ハチ
刺された直後に強い痛みと腫れが出ます。2回目以降は、じんましんやアナフィラキシーに注意が必要です。
毛虫(チャドクガなど)
庭木の手入れのあとに、首や腕に強いかゆみのあるぶつぶつがたくさん出ます。触った覚えがなくても起こることがあります。
マダニ
山や草むら、河川敷などで皮膚に食いつきます。痛みやかゆみがなく、気づきにくいことがあります。
受診の目安
- 赤み・腫れ・かゆみが強く、市販薬では治まらない
- 何か所も刺されて、範囲が広い
- 水ぶくれができた、かき壊してジクジクしている
- 1〜2週間たっても良くならない
- 寝ている間に刺されることが続いている
- 以前ハチに刺されて、じんましんや気分の悪さが出たことがある
対面の受診・救急が必要なサイン
- 刺されたあとに、全身のじんましんが出てきた
- 息が苦しい、ぜいぜいと音がする、のどが締めつけられる
- 唇・まぶた・舌が腫れてきた
- 腹痛や吐き気、冷や汗が出て、気分が悪い
- めまいがする、意識が遠のく
- マダニに刺されたあとに発熱や全身の発疹が出た(マダニの種類によっては感染症を運ぶことがあるとされています。その日のうちに受診し、マダニに刺されたことを医師にお伝えください)
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 刺された状況と症状をうかがい、緊急性を判断すること。患部の写真は問診票からアップロードできます
- 医師が診察して、必要な場合に塗り薬(ステロイド外用薬)や、かゆみを抑える飲み薬(抗ヒスタミン薬)を処方します
- かき壊したところに細菌が感染して、とびひ(伝染性膿痂疹)になっている場合は、医師の判断で抗菌薬の塗り薬・飲み薬を処方することがあります
- くり返し刺されている場合に、原因になっている虫の見当をつけ、対策を一緒に考えること
- ハチに刺されて全身の症状が出たことがある方に、アレルギーの検査などができる医療機関をご案内します
オンライン診療ではできないこと
- アナフィラキシーへの対応。これは救急での治療が必要です
- 皮膚に食いついたマダニを取り除く処置
- 皮膚を直接見て触れること。写真だけでは判断が難しい場合は、対面の受診をおすすめします
- ハチ毒アレルギーの検査や、緊急時に使うアドレナリン自己注射薬の処方。対応している医療機関での対面の受診が必要です
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- ハチに刺されたら、まず何をすればよいですか?
- 安全な場所に移動して、静かに横になり、できれば刺された部分を冷やしてください。アンモニアを塗る方法は効果がありません。じんましん、腹痛、気分の悪さなど全身の症状が出たら、ためらわず119番に連絡してください。元気な様子でも、あとから腫れてくることがあるため、その場合は受診してください。
- マダニがついていました。自分で取ってもよいですか?
- 無理に引き抜くと、口の部分が皮膚に残って炎症を起こすことがあります。自分で取らずに、皮膚科などの医療機関で取ってもらってください。取ったあとも、しばらくは発熱や発疹が出ないか気をつけてください。
- 毛虫に触ったかもしれません。どうすればよいですか?
- こすらずに、セロハンテープなどの粘着テープで皮膚についた細かい毛を取り除き、よく泡立てた石けんとシャワーで洗い流してください。かゆみが強い場合は受診してください。
- どの虫に刺されたか分からなくても診てもらえますか?
- 症状と状況から、原因の見当をつけて治療します。虫の種類によって対処が異なることがあるため、可能であれば虫の写真を撮っておくと役立ちます。
このページの根拠
- 皮膚科Q&A「虫刺され」(公益社団法人日本皮膚科学会)
- 皮膚科Q&A「とびひ」(公益社団法人日本皮膚科学会)
- アレルギーポータル「アナフィラキシー」(日本アレルギー学会・最終更新 2026年4月9日)
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28