やけど・日焼け
まず流水で冷やすこと。広い・深いやけどや強い日焼けは受診を。
やけどをしたら、まず水道水などの流水で、痛みが和らぐまで冷やしてください(10〜20分が目安)。強い日差しを浴びたあとに皮膚が赤くなってヒリヒリするのも紫外線による軽いやけど(日光皮膚炎)で、冷やして保湿し、日差しを避けることが基本で、赤くなってヒリヒリするだけの狭い範囲であれば、清潔に保つことで数日で落ち着くことが多い状態です。範囲が広い、水ぶくれが大きい、顔・手のひら・関節・陰部のやけど、薬品や電気によるやけど、白っぽい・黒っぽい・痛みを感じないやけどは、処置が必要なため、対面での受診や救急の対応が必要です。息苦しさ、煙を吸い込んだ、意識がはっきりしないという場合は、ためらわず119番に連絡してください。
こんな症状のとき
やけどは、熱、薬品、電気、紫外線などで皮膚が傷む状態です。深さによって手当てが変わり、赤くなってヒリヒリするだけの浅いものは数日で落ち着きますが、水ぶくれができるもの、白っぽく硬くなるもの、痛みを感じないほど深いものは、医療機関での処置が必要になります。
最初の手当てで大切なのは、できるだけ早く冷やすことです。流水で冷やすと、痛みが和らぐだけでなく、熱が皮膚の奥へ伝わって深くなるのを抑えられるとされています。衣服の上から熱湯がかかった場合は、無理に脱がさず、服の上から冷やしてください。氷や保冷剤を直接当てる、油や消毒薬を塗る、民間療法で患部をおおうといった方法は、皮膚を傷めたり感染の原因になったりするため避けてください。水ぶくれは、つぶさずに保護します。
日焼けには、日差しを浴びて数時間後から皮膚が赤くなりヒリヒリする反応と、そのあと数日たって皮膚が黒くなる反応があります。赤みと痛みは当日の夜から翌日にかけて強くなることが多く、数日かけて落ち着き、その後に皮がむけていきます。ひどいときには水ぶくれができ、範囲が広いときはだるさ、頭痛、寒気など全身の症状が出ることもあります。皮がむけても無理にはがさず、保湿をしながら、治るまで日差しを避けてください。
考えられる原因
熱湯・湯気・油
調理中の熱湯や油、炊飯器や電気ケトルの蒸気などでよく起こります。
熱い器具・アイロン・ストーブ
触れた瞬間に深いやけどになることがあります。
低温やけど
湯たんぽ、カイロ、電気毛布などに長時間触れていると、それほど熱くなくても皮膚の奥まで傷みます。見た目より深いことが多く、対面での診察をおすすめします。
薬品・電気によるやけど
強い酸やアルカリ、洗浄剤などで起こり、時間がたつほど深くなるため、すぐに大量の流水で洗い流してください。電気によるやけどは、見た目が小さくても体の内部が傷んでいることがあり、対面での受診が必要です。
強い日差し(紫外線)
海、山、プール、屋外の作業やスポーツで起こります。砂浜、水面、雪の上では紫外線が反射し、曇りの日でも届きます。日焼け止めの量が少ない、塗り直していないと起こりやすく、一部の飲み薬・湿布・化粧品では、わずかな日差しでも強い赤みやかゆみが出る(光線過敏)ことがあります。
受診の目安
- 赤みや痛みが数日たっても引かない、市販薬では治まらない
- 水ぶくれができた
- 患部がジクジクしてきた、膿が出てきた
- 範囲が広く、だるさや頭痛をともなう。顔やまぶたが腫れてきた
- 低温やけどが疑われる(長時間、湯たんぽやカイロに触れていた)
- 薬を飲み始めてから、日差しに当たった部分だけに強い発疹が出た
- 糖尿病などの持病があり傷が治りにくい、破傷風の予防接種を受けたか分からない傷がある
対面の受診・救急が必要なサイン
- 範囲が広い(手のひらより明らかに広い)、水ぶくれが大きい、または広い範囲に水ぶくれができた(対面での受診や救急の対応が必要です)
- 顔・目のまわり・耳・手のひら・関節・陰部のやけど(対面での受診が必要です)
- 薬品や電気によるやけど(薬品は大量の流水で洗い流し、対面での受診や救急の対応が必要です)
- 患部が白っぽい、黒っぽい、革のように硬い、痛みを感じない(その日のうちに対面で受診)
- 患部が腫れて熱をもち膿が出て赤みが広がってきた、または高い熱・寒気・強い頭痛や吐き気をともなう(その日のうちに受診)
- めまいやふらつきがあり、水分がとれない(その日のうちに受診)
- 息苦しい、声がかすれる、煙を吸い込んだ、口や鼻のまわりにすすがついている、意識がはっきりしない、ぐったりしている、けいれんがある(ためらわず119番)
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- いつ・何で・どこに・どのくらいの範囲をやけどしたか、日差しを浴びた状況をうかがい、対面での受診や救急が必要かを判断すること。患部の写真は問診票からアップロードできます
- 冷やし方、保湿のしかた、覆い方、してはいけない手当て、治るまでの日差しの避け方をご説明します
- 赤みだけの狭いやけどや日焼けについて、医師が診察して、必要な場合に炎症を抑える塗り薬(ステロイド外用薬)や痛み止め、保湿剤を処方します
- 飲んでいる薬や使っている湿布が関係していないかを、お薬手帳の写真をもとに一緒に確認すること
- 細菌の感染が疑われる場合に医師の判断で抗菌薬を検討し、処置が必要な場合に対面で対応できる医療機関の受診をご案内します
オンライン診療ではできないこと
- やけどの深さを直接見て触れて確かめること。深さは写真だけでは判断が難しく、対面の受診をおすすめします
- 水ぶくれや傷の処置、消毒、ガーゼや被覆材での手当て
- 薬品や電気によるやけどへの対応、点滴や入院が必要な治療
- 破傷風の予防接種、植皮などの手術が必要な場合の治療
- しみ・しわなど、美容を目的とした治療。当院は保険診療のみです
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- どのくらい冷やせばよいですか?
- 水道水などの流水で、痛みが和らぐまで冷やしてください。10〜20分が目安です。氷や保冷剤を直接当てると皮膚を傷めることがあるため、流水か、タオルで包んだ保冷剤を使ってください。広い範囲を長く冷やすと体温が下がりすぎることがあるため、寒気を感じたらやめてください。日焼けの場合も、日差しを避けられる場所へ移り、冷たいシャワーなどで冷やしてから保湿してください。
- 水ぶくれはつぶしてもよいですか?
- つぶすと、そこから細菌が入って感染の原因になります。つぶさずに保護し、受診してください。すでに破れている場合は、清潔なガーゼなどで覆って受診してください。日焼けのあとに皮がむけてきたときも、無理にはがさず、自然にはがれるのを待って保湿を続けてください。
- 消毒薬や軟膏を塗ってもよいですか?
- 自己判断で油、味噌、アルコール、消毒薬などを塗るのは避けてください。傷を傷めたり、診察のときに状態が分かりにくくなったりします。冷やしたあとは、清潔なガーゼや食品用ラップなどで軽く覆って受診してください。
- 低温やけどは軽いのですか?
- 低温やけどは、見た目が軽そうでも皮膚の奥まで傷んでいることが多く、治るまで時間がかかります。湯たんぽやカイロに長時間触れていた心当たりがある場合は、赤みだけでも対面での受診をおすすめします。
- 薬の影響で日焼けしやすくなることはありますか?
- 一部の飲み薬や湿布、化粧品では、日差しに当たった部分にだけ強い赤みやかゆみが出ることがあります。心当たりがある場合は、薬の名前が分かるものやお薬手帳の写真を用意して受診してください。日焼け止めは必要な量を塗り、汗をかいたときや水に入ったあとは塗り直し、帽子や長袖と組み合わせてください。
このページの根拠
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28