通年性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト)
1年を通して続くくしゃみ・鼻水・鼻づまり。掃除と薬で整えます。
季節に関係なく、透明でさらさらの鼻水、くしゃみ、鼻づまりが続く場合は、ダニやハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎の可能性があります。原因を減らす掃除などの工夫と、抗アレルギー薬の飲み薬や点鼻薬による治療が基本で、市販薬で足りない、眠気が強い、鼻づまりで眠れないという場合は受診してください。息が苦しい、ぜいぜいと音がする、顔や唇が急に腫れてきたという場合は、アレルギーが強く出ている可能性があるため、すぐに救急外来を受診してください。
こんな症状のとき
アレルギー性鼻炎は、吸い込んだ原因物質に対して鼻の粘膜が過剰に反応し、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまりが起こる状態です。花粉のように季節が決まっているものを季節性、ダニやハウスダストのように1年を通して症状が出るものを通年性と呼びます。
通年性のものは、朝起きたときのくしゃみや鼻水が強く出るのが特徴です。掃除のとき、布団の上げ下ろしのとき、ペットに近づいたときに悪化することもあります。鼻づまりが続くと、口呼吸、いびき、睡眠の質の低下、集中力の低下につながります。
治療の柱は、原因を減らす環境の工夫と、薬による治療です。薬は、くしゃみ・鼻水に効くもの、鼻づまりに効くもの、鼻に直接使う点鼻薬などがあり、症状の中心に合わせて選びます。眠気の出方は薬によって差があるため、仕事や運転に差し支える場合は、我慢せずご相談ください。
考えられる原因
ダニ(チリダニ)
寝具、カーペット、布製のソファなどにひそみます。通年性アレルギー性鼻炎でもっとも多い原因です。
ハウスダスト
ほこり、ダニの死がいやふん、カビ、繊維くずなどが混ざったものです。掃除や布団の出し入れで舞い上がります。
ペットの毛やフケ
犬や猫などに近づくと症状が出る場合に考えます。
カビ
浴室、加湿器、エアコンの内部など、湿気の多い場所で増えます。
かぜや刺激による鼻炎との重なり
かぜ、タバコの煙、急な温度差でも似た症状が出ます。透明でさらさらの鼻水が長く続くかどうかが手がかりです。
受診の目安
- 市販薬を使っても、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが抑えられない
- 薬の眠気が強く、仕事や運転に差し支える
- 鼻づまりで眠れない、いびきや口呼吸が気になる
- 1年を通して症状があり、毎日薬を使っている
- 目のかゆみや充血をともなう
- 咳やぜいぜいをともなうようになった
- 何にアレルギーがあるのか調べたい
対面の受診・救急が必要なサイン
- 息が苦しい、ぜいぜい・ヒューヒューと音がする(すぐに救急外来を受診)
- 顔・唇・まぶたが急に腫れてきた(すぐに救急外来を受診)
- のどが締めつけられる感じがする(すぐに救急外来を受診)
- 全身にじんましんが出て、気分が悪い、意識が遠のく(ためらわず119番)
- 片側だけの血の混じった鼻水や、顔の強い痛み・高い熱をともなう(その日のうちに受診)
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 症状の出る時期・場所・きっかけをうかがい、通年性のアレルギー性鼻炎かどうかの見当をつけること
- 医師が診察して、症状に合わせた抗アレルギー薬の飲み薬や点鼻薬を、必要な場合に処方します
- 眠気の出にくい薬への変更や、鼻づまりが中心の場合の点鼻薬の追加を検討すること
- 目のかゆみや充血には、内科・アレルギー科として、医師が診察して必要な場合に目薬を処方します
- 寝具の手入れ、掃除のしかた、換気など、原因を減らす具体的な工夫をご説明します
- ほかの医療機関で処方されていた薬も、お薬手帳やマイナ保険証の薬剤情報で確認できれば、続けて処方することがあります(日数は指針の範囲で医師が判断します)
オンライン診療ではできないこと
- 何にアレルギーがあるかを調べる血液検査や皮膚の検査
- 鼻の中を器具で直接見て、粘膜の状態を確かめること
- 舌下免疫療法の開始。始めるときは対面での診察と検査が必要です
- 鼻の処置や、ネブライザーによる治療、鼻の手術
- 持病や飲んでいる薬などの情報が確認できない場合の、8日分以上の処方。オンライン診療の指針により、初診のときと、初診からずっとオンラインで受診している方の再診では、7日分までとなります。お薬手帳やマイナ保険証の薬剤情報で確認できれば、医師の判断でそれより長く処方することがあります
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 花粉症と、どう違いますか?
- 原因と時期が違います。花粉症は決まった季節にくり返し、目のかゆみをともなうことが多いものです。ダニやハウスダストによるものは1年を通して症状が出て、朝起きたときのくしゃみや鼻水が強いのが特徴です。両方を持っている方もいます。
- 家でできる対策はありますか?
- 寝具をこまめに洗う、寝室のカーペットや布製品を減らす、掃除機をゆっくりかける、換気をする、湿度を上げすぎないといった工夫が役立ちます。掃除のときにマスクをすることもすすめられます。
- 薬は飲み続けたほうがよいですか?
- 症状が毎日ある場合は、続けて使うほうが落ち着きやすいとされています。症状の強さに合わせて薬を調整するため、経過を医師にお伝えください。なお、持病や飲んでいる薬などの情報が確認できない場合、初診のときと、初診からずっとオンラインで受診している方の再診では、処方は7日分までとなります。お薬手帳の写真は、問診票から送れます。
- 鼻づまりが中心でも相談できますか?
- 相談できます。鼻づまりが中心の場合は、飲み薬だけでなく、鼻に直接使う点鼻薬が向くことがあります。市販の血管を細くする点鼻薬を長く使い続けると、かえって鼻づまりが強くなることがあるため、使っている製品があればお伝えください。
- アレルギーの検査は受けられますか?
- 当院のオンライン診療では、血液検査を行えません。何にアレルギーがあるかを調べたい場合は、検査ができる医療機関での対面の受診をご案内します。検査の結果をお持ちの場合は、その写真を問診票から送っていただくと、治療の相談に役立ちます。
このページの根拠
- アレルギーポータル「アナフィラキシー」(日本アレルギー学会・最終更新 2026年4月9日)
- 花粉症環境保健マニュアル(環境省・2014年1月改訂版)
- 鼻の病気(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・最終更新 2023年1月11日(「副鼻腔炎」の項ほか))
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省・平成30年3月(令和8年4月改訂))
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A(厚生労働省・令和8年4月改訂)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28