じんましん・皮膚のかゆみ
息苦しさや唇の腫れをともなうときは、様子を見てはいけません。
じんましんは、赤くふくらんだ発疹が出て、多くは数時間から24時間以内に跡を残さず消えます。1つ1つの発疹が1日以上消えない、6週間以上くり返している、発熱や関節の痛みをともなうという場合は受診してください。息が苦しい、のどが締めつけられる、唇やまぶたが腫れてきた、気分が悪くなって意識が遠のくという症状をともなうときは、アナフィラキシーの可能性があるため、ためらわず119番に連絡してください。
こんな症状のとき
じんましんは、皮膚の一部が赤くふくらみ、強いかゆみをともなう状態です。特徴は「出たり消えたりする」ことで、1つの発疹は多くの場合24時間以内に跡を残さず消えます。
原因がはっきり特定できるじんましんは、実は多くありません。食べ物や薬が原因と分かるのは一部で、疲れ・睡眠不足・感染・体温の変化などがきっかけになることもあります。原因が分からなくても、症状を抑える治療は可能です。
急いで判断すべきなのは、皮膚以外の症状をともなうときです。息苦しさ、のどの違和感、唇やまぶたの腫れ、吐き気、めまい。これらが同時に出ている場合は、全身のアレルギー反応であるアナフィラキシーの可能性があります。この場合、様子を見てはいけません。
じんましんは出たり消えたりするため、診察の時間には消えていることもよくあります。出ているうちにスマートフォンで撮っておくと、診察のときの判断材料になります。写真は、予約のときの問診票からアップロードできます(1回の予約で10枚まで。予約のあとはマイページからも追加できます)。撮るときは、明るい場所で、できれば自然光に近い光で、広い範囲が分かる写真と近くで撮った写真の両方を、ピントを合わせて撮ってください。出始めと、しばらくたってからの変化も撮り、撮った日時をメモしておくと役に立ちます。
写真とあわせて、いつから出ているか、1つ1つの発疹がどのくらいで消えるか、出る前2時間ほどのあいだに食べたものや飲んだお薬、運動・入浴・こすれ・寒さや暑さなど出るきっかけに心当たりがあるか、最近かぜをひいたか、市販薬を使ったかとその効き方、息苦しさや唇の腫れ・吐き気があるかを整理しておいていただくと、診察が進めやすくなります。
考えられる原因
特発性(原因がはっきりしないもの)
じんましんの多くがこれにあたります。疲れ、睡眠不足、感染症のあとなどがきっかけになることがあります。
食べ物・薬
食べてから、または飲んでから2時間以内に出ることが多いものです。同じものでくり返すかどうかが手がかりになります。
物理的な刺激
こすれ、圧迫、冷たさ、暑さ、日光、汗など。特定の刺激で決まって出るのが特徴です。
感染症
かぜなどの感染症のあとに、一時的にじんましんが出ることがあります。
運動やアルコールが引き金になるもの
特定の食べ物を食べたあとに運動すると出る、というタイプもあります。くり返す場合は詳しく調べる必要があります。
受診の目安
- 1つ1つの発疹が、1日以上消えずに残っている
- 6週間以上、出たり消えたりをくり返している
- 発熱や関節の痛みをともなう
- 市販の抗ヒスタミン薬を使っても治まらない
- 特定の食べ物や薬でくり返し出ている
- 痛みをともなう、または跡が茶色く残る
- 眠れないほどかゆみが強い
対面の受診・救急が必要なサイン
- 息が苦しい、ぜいぜいと音がする
- のどが締めつけられる、声がかすれる
- 唇・まぶた・舌が腫れてきた
- 吐き気や腹痛をともなう
- めまいがする、意識が遠のく
- 冷や汗が出て、顔色が悪い
- 急速に全身へ広がっている
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 発疹の出方と経過をうかがい、緊急性を判断すること
- 抗ヒスタミン薬(かゆみや腫れのもとになる物質の働きを抑えるお薬)による対応を検討し、医師が必要と判断した場合に処方すること。処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます
- 発疹の写真を問診票からアップロードしていただき(1回の予約で10枚まで)、経過とあわせて診察の参考にすること
- きっかけになりうるものを一緒に整理すること
- 皮膚科や、アレルギーの検査ができる医療機関をご案内すること
オンライン診療ではできないこと
- 皮膚を直接見て触れ、発疹の状態を正確に確かめること。画面越しでは、色や盛り上がり方を正しく判断できないことがあります
- アレルギーの血液検査や皮膚テスト
- アナフィラキシーへの対応。これは救急での治療が必要です。症状が出ているときは、オンラインの予約を待たずに119番に連絡してください
- 皮膚の一部を採取して調べる検査
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 写真を送れば診てもらえますか?
- 発疹の写真は、問診票からアップロードできます。経過を判断する助けにはなりますが、写真だけでは色味や盛り上がり方が正確に分からないことがあります。判断が難しい場合は、皮膚科での対面の受診をご案内します。無理にオンラインで完結させることはしません。
- 原因を調べたほうがよいですか?
- 特定の食べ物や薬でくり返し出ている場合は、調べる価値があります。一方、原因がはっきりしないじんましんも多く、その場合は原因探しより、症状を抑えながら自然に治まるのを待つ対応が中心になります。
- 市販のかゆみ止めを使ってもよいですか?
- 飲むタイプの抗ヒスタミン薬であれば、使っていただいて構いません。ただし、症状が広がる、息苦しさが出る、といった変化があれば、すぐに使用をやめて受診してください。塗り薬だけでは、広い範囲のじんましんには十分でないことがあります。
- お風呂に入ってもよいですか?
- 体が温まるとかゆみが強くなることがあるため、症状が強いときはぬるめのお湯で短時間にしてください。熱いお風呂や長湯、こすり洗いは避けてください。
- 写真を撮る前に消えてしまいました。相談できますか?
- ご相談いただけます。じんましんは消えやすいため、写真がないことはよくあります。出ていた場所、大きさ、形、どのくらいで消えたかを、言葉でお伝えください。出ていた範囲の広さ、かゆみの強さ、市販薬を使ったかどうかも、あわせてお伝えいただけると助かります。また出たときに撮っておくと、次の相談に役立ちます。
このページの根拠
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
- アレルギーポータル「アナフィラキシー」(日本アレルギー学会・最終更新 2026年4月9日)
- 電子処方箋(厚生労働省)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28