キウイクリニック

健康診断で異常を指摘された(肝機能・腎機能・脂肪肝)

「要再検査」と「要精密検査」の違いと、放置してはいけない項目。

診療科:内科

健康診断で「要再検査」「要精密検査」と書かれた項目は、まず受診してください。特に、便潜血が陽性、血糖値やHbA1cが高い、胸部レントゲンで指摘がある、貧血がある、この4つは放置しないでください。肝機能の異常(AST・ALT・γ-GTPの上昇)や脂肪肝、腎機能の異常(eGFRの低下、尿たんぱく・尿潜血)も、症状がないまま進むことが多いため、原因を確かめないままにしないことが大切です。数値が少し基準を外れているだけの「要観察」であれば、生活の見直しと次回の健診で確かめる対応になることが多くあります。

こんな症状のとき

健康診断の判定は、多くの場合いくつかの段階に分かれています。「異常なし」「要観察(経過観察)」「要再検査」「要精密検査」「要治療」。このうち、要再検査から先は、医療機関での確認が想定されています。「要再検査」は、もう一度同じ検査をして確かめましょう、という意味です。当日の体調や食事の影響で一時的に外れることがあるためです。「要精密検査」は、別のより詳しい検査で調べましょう、という意味になります。

健診で見つかる異常の多くは、すぐに症状が出るものではありません。症状がないから大丈夫、と考えて放置してしまうのが、いちばんもったいない対応です。特に糖尿病や脂質異常症は、症状が出たときには進んでいることがあります。肝臓も腎臓も、傷んでも症状が出にくい臓器です。だるさやむくみが出るころには進んでいることがあるため、健診で早く見つかることに意味があります。

肝機能の異常は、脂肪肝や飲酒によることが多い一方、B型・C型のウイルス性肝炎、薬やサプリメントの影響、胆道の病気が隠れていることもあります。脂肪肝は、そのままにすると一部の方では肝臓の炎症や線維化が進むため、食事・運動・体重・飲酒の見直しが土台になります。腎機能は、一度失われた働きを元に戻すことが難しい一方、血圧や血糖の管理、塩分のとり方、痛み止めの使い方の見直しで、進み方をゆるやかにすることが期待できます。

考えられる原因

  • 便潜血が陽性

    便に血が混じっているという結果です。痔によることも多いのですが、大腸の病気を確かめるため、大腸カメラでの精密検査が必要です。もっとも放置してほしくない項目のひとつです。

  • 血糖値・HbA1c、コレステロール・中性脂肪が高い

    糖尿病やその手前の状態、脂質異常症を示します。症状がないまま進み、血管の病気につながる要因になります。生活の見直しから始めることが多い項目です。

  • 肝機能の数値が高い・脂肪肝

    AST・ALT・γ-GTP・ALPなどの上昇です。脂肪肝と飲酒がもっとも多く、ALTは脂肪肝で、γ-GTPは飲酒で上がりやすい傾向があります。ウイルス性肝炎、市販薬やサプリメント、胆石など胆道の病気、甲状腺の病気でも動きます。

  • 腎機能の異常(eGFRの低下・尿たんぱく・尿潜血)

    高血圧や糖尿病で腎臓の細い血管やろ過の仕組みが傷むことが多く、腎臓そのものの病気、痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)の使いすぎ、検査前の脱水でも数値が動きます。尿たんぱくと尿潜血が同時に出ている場合は、腎臓内科での検査をおすすめします。

  • 貧血・胸部レントゲンの指摘・血圧が高い

    ヘモグロビンが低い場合は、出血している場所がないかを調べる必要があります。胸部レントゲンで影がある、心臓が大きいといった指摘はCTなどでの確認が必要になることがあります。血圧は、健診の場だけ高くなる方もいるため、家庭での測定を続けて判断します。

受診の目安

  • 「要再検査」「要精密検査」「要治療」と書かれた項目がある
  • 便潜血が陽性だった、血糖値やHbA1cが高いと指摘された
  • 胸部レントゲンで指摘を受けた、貧血を指摘された
  • 去年より数値が大きく変わっている項目がある、指摘された内容の意味が分からない
  • 肝機能の異常や脂肪肝を指摘された、肝炎ウイルスの検査を受けたことがない
  • eGFRが下がっている、尿たんぱくが出ている、尿が泡立つ、足のむくみや夜間の尿の増加がある
  • 飲酒の量が多い、市販薬やサプリメント、痛み止めを長く使っている

対面の受診・救急が必要なサイン

  • 胸の痛みや圧迫感、息苦しさがある、またはひどい頭痛やめまいをともなう非常に高い血圧がある
  • 血を吐いた、黒いタール状の便が出た、または大量の血便が出た
  • 白目や皮膚が黄色くなってきた、尿が濃い茶色になった、便が白っぽい
  • 急に全身がむくんで横になると息が苦しい、おなかが張って足がむくむ、または尿がまったく出ない・半日以上ほとんど出ていない
  • 右の上腹部や、腰・背中の激しい痛みと、高い熱や寒気がある
  • 意識がもうろうとしている、言動がおかしい、けいれんを起こした、強いだるさや吐き気でぐったりして立ち上がれない

迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。

オンライン診療でできること

  • 健診結果の内容をうかがい、どの項目をどのくらい急いで確かめるべきかを整理すること。結果の用紙の写真は、問診票から送れます
  • 判定の意味や、次にどんな検査を受けることになるのかをご説明すること
  • 飲んでいる薬やサプリメント、痛み止めを確認し、肝臓や腎臓に影響しうるものがないかを一緒に確かめること。お薬手帳の写真も送れます
  • 食事・運動・体重・飲酒・塩分のとり方について、続けられる見直しの方法を一緒に考えること
  • すでに治療を受けている生活習慣病について、これまでの経過と検査の結果をうかがい、医師が続け方を判断します。処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます。精密検査が必要な項目は、受診先の診療科をご案内します

オンライン診療ではできないこと

  • 再検査そのもの。採血・採尿は対面でしかできません
  • 大腸カメラ、胃カメラ、CT、エコー、肝臓の硬さを調べる検査などの精密検査
  • 肝炎ウイルスの検査、腎臓や肝臓の組織をとって調べる検査、胸部レントゲンの撮影
  • 触診や聴診をともなう診察、むくみの程度を手で押して確かめる診察
  • 定期の血液検査・尿検査。近くの医療機関か健診で受けていただきます

受診の流れ

  1. 1

    日時を選ぶ

    空いている診察の日時から選びます。

  2. 2

    症状を書く

    症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。

  3. 3

    ビデオで診察

    予約した時間に、5〜10分が目安です。

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    お薬を受け取る

    処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。

受診するか迷ったら、症状を書いて確認する

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よくある質問

「要観察」でも受診したほうがよいですか?
多くの場合、すぐの受診は必要なく、生活の見直しと次回の健診での確認になります。ただし、去年より大きく数値が動いている項目や、複数の項目が同時に外れている場合は、一度ご相談いただく意味があります。
症状がないのに受診する必要がありますか?
あります。健診で見つかる異常の多くは、症状が出る前の段階です。むしろ症状がないうちに見つかったことに意味があります。特に糖尿病、脂質異常症、高血圧、肝臓や腎臓の異常は、症状が出るころには進んでいることがあります。
健診結果を持って、何科に行けばよいですか?
血液検査・尿検査・血圧の項目であれば内科です。便潜血陽性は消化器内科、胸部レントゲンの指摘は呼吸器内科、心電図の指摘は循環器内科が適しています。尿たんぱくが続く、尿たんぱくと尿潜血が同時に出ている、eGFRが大きく下がっている場合は腎臓内科をおすすめします。迷う場合は、まず内科でご相談ください。
お酒をやめれば肝機能の数値は下がりますか?
飲酒が主な原因であれば、量を減らすことで数値が下がっていくことが期待できます。ただし、飲酒だけが原因とは限らないため、脂肪肝や肝炎ウイルス、薬やサプリメントの影響がないかを検査で確かめることをおすすめします。処方されている薬は自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師にご相談ください。
健診結果の相談はオンラインでもできますか?
はい。結果の読み方や、どの項目を優先して確かめるべきかのご相談は、オンラインで対応しやすい内容です。結果の用紙の写真は、問診票から送れます。ただし、再検査や精密検査そのものは対面での受診が必要になるため、その場合は受診先をご案内します。

このページの根拠

各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。

最終更新日: 2026-09-28

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