のどのつかえ感
何かが引っかかる感じ。食べ物が実際につかえるかが分かれ目です。
のどのつかえ感は、食べ物は問題なく飲み込めるのに、のどに何かが引っかかっている感じが続く状態を指すことが多く、胃酸の逆流、のどや鼻からの炎症、甲状腺の腫れ、緊張やストレスなどが背景になります。まずは、実際に食べ物がつかえるかどうかが大きな分かれ目で、固形物がつかえる、体重が減ってきた、声がれが続くという場合は、内視鏡などの検査ができる医療機関での受診が必要です。息が苦しい、唇や舌が腫れる、よだれが飲み込めないという場合は、すぐに119番に連絡してください。
こんな症状のとき
のどのつかえ感は、のどに何かが詰まっている、張りついている、腫れているように感じる症状です。実際に食べ物が通らないわけではなく、むしろ食事のときにはあまり気にならず、つばを飲み込むときや、何もしていないときに強く感じるのが典型的な特徴です。
背景としてよく挙げられるのは、胃酸がのどまで上がってくること(胃食道逆流症)、鼻からのどへ流れる鼻水による刺激、のどの炎症や乾燥、甲状腺の腫れ、そして緊張やストレスです。複数が重なっていることも多く、一つに決められないこともあります。
一方で、見逃したくない症状もあります。固形物が本当につかえて戻してしまう、飲み込むときに痛む、声がれが2〜3週間続く、体重が減ってきた、首にしこりが触れるといった場合です。これらは食道やのどの病気を考える必要があり、内視鏡などの検査ができる医療機関での対面の受診をおすすめします。
考えられる原因
胃食道逆流症(胃酸の逆流)
胃酸が食道やのどまで上がって、つかえ感、胸やけ、せき、声がれを起こします。食後や横になったときに強くなるのが特徴です。
のどや鼻の炎症
かぜのあとや花粉症などで、鼻水がのどへ流れると刺激になり、つかえ感や痰がからむ感じが続くことがあります。
のどの乾燥・声の使いすぎ
空気の乾燥、口呼吸、長時間の会話などで、のどの粘膜が乾いて違和感が出ます。水分をとると楽になることが多いものです。
緊張・ストレス
緊張が強いときや不安が続くときに、のどが締めつけられるように感じることがあります。食事中は気にならないのが特徴の一つです。
甲状腺の腫れ、食道やのどの病気
首の腫れ、固形物のつかえ、体重減少、続く声がれをともなう場合は、甲状腺や食道・のどの病気を考えます。検査での確認が必要です。
受診の目安
- つかえ感が2〜3週間以上続いている
- 胸やけやげっぷ、口の中が酸っぱくなる症状をともなう
- 声がれが2〜3週間続いている
- 首にしこりや腫れが触れる
- 食欲が落ちてきた、体重が減ってきた
- たばこやお酒の習慣があり、のどの違和感が続いている
対面の受診・救急が必要なサイン
- 息が苦しい、ゼーゼーする、声が出しにくい(119番に連絡してください)
- 唇や舌、のどが急に腫れてきた
- つばも飲み込めず、よだれが出てくる
- 固形物がつかえて戻してしまう、水も飲み込めない
- 首やあごの下が赤く腫れて、発熱をともなう
- 飲み込むときに強く痛み、口を開けにくい
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- つかえ感の出かた、食事との関係、胸やけや声がれの有無をうかがい、検査が必要な状態かを一緒に確かめられます
- 医師が診察して、必要な場合に、胃酸を抑える薬や、のどの炎症をやわらげる薬、漢方薬を処方します。これまでの病気や飲んでいる薬の情報が確認できない場合、初診のときと、初診からずっとオンラインで受診している方の再診では、処方は指針により7日分までです
- 食後すぐ横にならない、食べすぎや寝る前の食事を避けるなど、逆流を減らす工夫をご相談いただけます
- 処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます
- 耳鼻咽喉科や消化器の検査ができる医療機関など、受診先をご案内できます
オンライン診療ではできないこと
- のどの奥を直接見る診察や、鼻からの内視鏡
- 胃カメラ(上部消化管内視鏡)による食道や胃の検査
- 首の超音波検査や、甲状腺の血液検査
- のどに詰まったものを取り除く処置
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 食べ物は普通に飲み込めるのに、のどがつかえる感じがします。大丈夫でしょうか?
- 食事のときには問題なく、つばを飲み込むときや何もしていないときに感じるつかえ感は、のどの違和感としてよく見られるものです。胃酸の逆流や鼻水の流れ込み、乾燥、緊張などが関係します。ただし、2〜3週間以上続く場合は一度受診し、背景に別の原因がないかを確かめてください。
- 胸やけもあるのですが、関係がありますか?
- 関係していることがあります。胃酸が食道やのどまで上がると、胸やけやげっぷに加えて、のどのつかえ感、せき、声がれが出ることがあります。この場合、胃酸を抑える薬と、食後すぐ横にならないなどの生活の工夫が役に立ちます。オンラインでもご相談いただけます。
- のどのつかえ感は何科を受診すればよいですか?
- 声がれや首のしこりをともなう場合は耳鼻咽喉科、胸やけや食べ物のつかえをともなう場合は消化器の検査ができる医療機関が向いています。どちらか迷う場合は、オンラインで症状をうかがったうえで、受診先をご案内します。
- ストレスが原因のこともありますか?
- 緊張や不安が強いときに、のどが締めつけられるように感じることはよく知られています。ただし、はじめからストレスのせいと決めてしまうと、ほかの原因を見落とすことがあります。まずは、胃酸の逆流やのどの状態を確かめたうえで考えていくのが安全です。
このページの根拠
- 口・のどの症状(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・最終更新 2022年12月14日(「声がかれる」「せき・痰が出る」の項ほか))
- 患者さんとご家族のための胃食道逆流症(GERD)ガイド2023(日本消化器病学会(協力:日本消化管学会・日本食道学会)・2023年12月25日発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28