キウイクリニック

痔(いぼ痔・切れ痔)

出血や痛みがあっても、痔と決めつけないことが大切です。

痔は、便秘や下痢、長時間座り続けることなどで、おしりの血管や皮膚に負担がかかって起こります。便通を整えること、おしりを清潔に保ち温めること、塗り薬や座薬を使うことで、症状が軽くなることが多いものです。ただし、便に混じる血を痔と決めつけると、大腸の病気を見逃すことがあるため、出血をくり返す方、40歳を過ぎてはじめて出血した方、体重が減っている方には、大腸カメラなど対面での検査をおすすめします。出血が止まらない、おしりが強く腫れて激しく痛む、発熱をともなうという場合は、すぐに受診してください。

こんな症状のとき

痔は珍しいものではなく、多くの方が経験する身近な症状です。大きく、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)に分けられます。

いぼ痔は、肛門のまわりの血管がうっ血してふくらんだ状態です。排便のときに痛みなく出血する、排便時にやわらかいものが出てくる、といった症状が出ます。切れ痔は、硬い便で肛門の皮膚が切れた状態で、排便のときと排便後にしみるような強い痛みがあり、紙に付く程度の出血をともないます。

あな痔は、肛門のまわりにうみがたまって、皮膚との間に道ができた状態です。強い痛み、腫れ、発熱をともなうことがあり、手術が必要になることが多いため、対面での受診が必要です。いずれの場合も、便通を整えることが治療の土台になります。

考えられる原因

  • 便秘・硬い便といきみ

    硬い便を強くいきんで出すと、肛門に大きな負担がかかります。切れ痔の主な原因で、いぼ痔も悪化させます。

  • 下痢

    勢いの強い下痢をくり返すと、肛門の皮膚が傷つき、切れ痔やあな痔のきっかけになることがあります。

  • 長時間の座位・立ち仕事・冷え

    同じ姿勢を続けることや冷えは、肛門まわりの血流を悪くし、うっ血を招きます。重い物を持つ仕事も負担になります。

  • 妊娠・出産

    おなかの中の圧が高まることで、いぼ痔ができやすくなります。妊娠中・授乳中の方は、対面での受診をおすすめします。

  • 大腸の病気

    大腸がん、大腸のポリープ、炎症性の腸の病気でも出血が起こります。痔と自己判断せず、大腸の検査で確かめることが大切です。

受診の目安

  • 排便のたびに出血する、出血をくり返している
  • 40歳を過ぎてから、はじめておしりから出血した
  • 便に混じった赤黒い血や、便の表面に付く血が続く
  • 思い当たる理由がないのに、体重が減っている
  • 痛みで座るのがつらい、排便をがまんしてしまう
  • おしりのしこりや腫れが戻らない
  • 市販の薬を使っても良くならない

対面の受診・救急が必要なサイン

  • 出血が止まらない、便器が真っ赤になるほど出血した
  • おしりが強く腫れて激しく痛み、発熱をともなう
  • 顔色が悪く、ふらつく、立ち上がれない(出血による貧血のことがあります)
  • 黒いタール状の便が出た(胃や腸の上のほうからの出血のことがあります)

迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。

オンライン診療でできること

  • 出血の色や量、痛みの出方、便の状態をうかがい、大腸の検査を優先すべきか、まず痔の治療を始めてよいかを判断すること
  • 医師が診察して、必要な場合に痔の塗り薬や座薬、便をやわらかくする薬などを処方します。処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます
  • 便通を整える方法、入浴で温めること、排便時にいきみすぎないコツなど、生活の工夫をお伝えすること
  • 手術や処置が必要と考えられる場合に、肛門を診てもらえる医療機関の種類をご案内すること

オンライン診療ではできないこと

  • 肛門を直接見て、指で確かめる診察(視診・触診)や、肛門鏡を使った検査
  • 大腸カメラ(大腸内視鏡)や便潜血の検査。大腸の病気がないことを確かめるには、これが必要です
  • 血のかたまりを取り除く処置、痔の手術、うみを出す処置

受診の流れ

  1. 1

    日時を選ぶ

    空いている診察の日時から選びます。

  2. 2

    症状を書く

    症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。

  3. 3

    ビデオで診察

    予約した時間に、5〜10分が目安です。

  4. 4

    お薬を受け取る

    処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。

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よくある質問

出血があります。痔だと思ってよいですか?
自己判断は避けてください。鮮やかな赤い血が紙に付く程度であれば痔によることが多いものの、同じ見え方で大腸の病気が隠れていることがあります。出血をくり返す方、40歳を過ぎてはじめて出血した方、便が細くなった方、体重が減っている方には、大腸カメラなどの検査をおすすめします。
おしりの写真を送って診てもらえますか?
患部の写真は、問診票からアップロードできます。ただし、肛門の中の状態や、しこりの硬さは写真では分かりません。診察の内容によっては対面での受診をおすすめすることがあります。無理のない範囲でご判断ください。
日常生活で気をつけることはありますか?
便通を整えることがいちばん大切です。水分と食物繊維をとり、便意があったらがまんしないこと、トイレで長くいきまないこと、湯船やシャワーでおしりを温めて清潔に保つこと、長時間同じ姿勢を続けないことが役に立ちます。
手術が必要になるのはどんなときですか?
薬と生活の工夫で良くならない場合、いぼ痔が戻らなくなった場合、あな痔の場合などに、手術が検討されます。判断には対面での診察が必要になるため、当院では、肛門を診てもらえる医療機関の種類をご案内します。

このページの根拠

各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。

最終更新日: 2026-09-28

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