こむら返り(足がつる)
夜中や運動中に足がつる。多くは水分・ミネラルと冷えが関係します。
こむら返りは、ふくらはぎなどの筋肉が急に強く縮んだまま戻らなくなり、強い痛みが数秒から数分続く状態で、多くは水分やミネラルの不足、冷え、運動による疲れ、加齢にともなう筋肉の変化が背景にあります。つった筋肉をゆっくり伸ばし、水分をとり、日ごろから冷やさないようにすることが基本の対処です。ほとんど毎晩くり返す、足のしびれや力の入りにくさをともなう、片側のふくらはぎだけが赤く腫れて痛むという場合は、ほかの病気が隠れていることがあるため受診してください。
こんな症状のとき
こむら返りは、自分の意思と関係なく筋肉が強く縮んでしまう状態で、ふくらはぎに起こることが多いことからこの名前で呼ばれます。足の裏や太もも、足の指に起こることもあります。多くは数秒から数分でおさまりますが、そのあと数時間から1日ほど、筋肉痛のような痛みが残ることがあります。
起こりやすいのは、運動中や運動のあと、寝ている間、そして汗を多くかいたときです。水分やナトリウム・カリウム・マグネシウムといったミネラルが不足すると、筋肉が興奮しやすくなると考えられています。冷えや、足を伸ばしたままの姿勢もきっかけになります。妊娠中や高齢の方でも起こりやすくなります。
多くは心配のいらないものですが、ほとんど毎晩くり返す、日中にも頻繁に起こる、足のしびれや力の入りにくさ、むくみをともなうというときは、背景に別の病気があることがあります。糖尿病や甲状腺の病気、腰部脊柱管狭窄症、下肢静脈瘤、飲んでいる薬の影響などが考えられるため、一度ご相談ください。
考えられる原因
水分・ミネラルの不足
汗を多くかいたとき、下痢が続いたとき、飲水が少ないときに起こりやすくなります。運動中や夏場のこむら返りでは、まずこれを考えます。
筋肉の疲れ・使いすぎ、冷え
慣れない運動や長時間の立ち仕事のあと、また寝ている間に足が冷えたときに起こりやすくなります。ふくらはぎの筋肉が縮んだ姿勢も関係します。
加齢・妊娠
年齢とともに筋肉量が減ると起こりやすくなります。妊娠中は体重や循環の変化から、ふくらはぎがつりやすくなることが知られています。
薬の影響
利尿薬など、体の水分やミネラルのバランスに影響する薬で起こりやすくなることがあります。飲み始めや量が変わったあとに増えた場合は要注意です。
背景にある病気
糖尿病や甲状腺の病気、腎臓の病気、腰部脊柱管狭窄症、下肢静脈瘤、動脈硬化による血のめぐりの悪さなどが関係することがあります。
受診の目安
- ほとんど毎晩のようにくり返し、睡眠が妨げられている
- 日中にも、歩いている途中などによく起こる
- 足のしびれ、力の入りにくさ、むくみをともなう
- 歩くとふくらはぎが痛くなり、休むとまた歩ける
- 新しく飲み始めた薬、量が変わった薬がある
- 糖尿病や甲状腺、腎臓の病気を指摘されたことがある
対面の受診・救急が必要なサイン
- 片側のふくらはぎだけが赤く腫れて熱をもち、強く痛む
- 足の腫れとともに、息苦しさや胸の痛みが出た(119番に連絡してください)
- 足が白く、または紫色になって冷たく、感覚がなくなった
- つったあとに、茶色や赤褐色の尿が出る
- 手足の力が急に入らなくなった、ろれつが回らない
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 起こる時間帯、回数、ともなう症状をうかがい、背景に病気を考えるべきかを一緒に確かめられます
- 水分やミネラルのとり方、寝る前のストレッチ、足を冷やさない工夫などをご相談いただけます
- 飲んでいる薬が関係していないかを確かめます。お薬手帳の写真は、問診票からアップロードしていただけます
- 医師が診察して、必要な場合に、漢方薬などを処方します。これまでの病気や飲んでいる薬の情報が確認できない場合、初診のときと、初診からずっとオンラインで受診している方の再診では、処方は指針により7日分までです
- 血液検査や血管の検査が必要と判断した場合に、受診先をご案内できます
オンライン診療ではできないこと
- 血液検査によるミネラルや血糖、甲状腺の確認
- 足の血管の超音波検査や、血のめぐりの検査
- ふくらはぎを手で触れて、腫れや熱感を確かめること
- 点滴による水分やミネラルの補充
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 足がつったときは、どうすればよいですか?
- ふくらはぎがつったときは、ひざを伸ばしたまま、足の指先を体のほうへゆっくり引き寄せると筋肉が伸びて楽になります。反動をつけず、痛みの範囲内でゆっくり行ってください。おさまったあとは、温めて水分をとってください。強い痛みが長く残るときは受診してご相談ください。
- 予防のためにできることはありますか?
- こまめに水分をとること、汗を多くかく日はミネラルも補うこと、寝る前にふくらはぎをゆっくり伸ばすこと、足を冷やさないことが基本です。ふとんの重みで足首が伸びた姿勢になると起こりやすいため、寝具を見直すのも一つの方法です。
- こむら返りに効く薬はありますか?
- 医師が診察して必要と判断した場合に、筋肉のけいれんをやわらげる目的で漢方薬などを処方することがあります。ただし、体質や持病によって向き不向きがあり、続けて使う場合は経過を確認しながら判断します。市販の薬やサプリメントをすでに使っている場合は、診察のときにお知らせください。
- 妊娠中に足がつりやすいのですが、相談できますか?
- 妊娠中は使える薬が限られ、診察で確かめたいことも多くなるため、かかりつけの産婦人科での対面の受診をおすすめします。水分をとる、足を冷やさない、寝る前にふくらはぎを伸ばすといった対処は、妊娠中でも取り入れやすい方法です。
このページの根拠
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28