鼻血
座って小鼻をしっかりつまみ、15〜20分。止まらなければ受診を。
鼻血の多くは、鼻の入り口近くの粘膜からの出血です。上を向かずに座り、少し前かがみになって、小鼻(鼻の柔らかい部分)を指でしっかりつまみ、口で呼吸しながら15〜20分そのまま押さえてください。この方法で止まらない、出血の量が多い、何度もくり返す、血をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいるという場合は受診してください。大量に出て顔色が悪い・意識がもうろうとする、頭を強く打ったあとの鼻血、吐くほどのどへ血が流れ込むという場合は、ためらわず119番に連絡してください。
こんな症状のとき
鼻の中の粘膜は薄く、細い血管が集まっています。特に鼻の入り口に近い、左右の仕切り(鼻中隔)の前の部分は血管が集まりやすく、多くの鼻血はここから出ます。この場所からの出血は、正しく押さえれば止まることがほとんどです。
鼻をかむ、鼻をいじる、乾燥、鼻炎による炎症、気温の変化などがきっかけになります。血をサラサラにする薬を飲んでいる方、血圧が高い方、肝臓の病気や血液の病気がある方では、止まりにくくなることがあります。
一方、鼻の奥の太い血管からの出血は、量が多く、のどへ流れ込み、自分で押さえても止まりにくいのが特徴です。この場合は、医療機関で鼻の中を見ながら止める処置が必要になります。くり返す鼻血や、片側だけの出血が続く場合は、鼻の中を確かめることが大切です。
考えられる原因
鼻をいじる・強くかむ
もっとも多いきっかけです。かさぶたを取ってしまい、同じ場所からくり返すこともあります。
乾燥・鼻の炎症
空気が乾く季節や、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎で粘膜が荒れていると出やすくなります。
血をサラサラにする薬
抗血栓薬を飲んでいると、止まりにくくなります。自己判断で薬をやめず、受診してご相談ください。
高い血圧
血圧が高いと、出血が止まりにくくなることがあります。
鼻の中の病気や、全身の病気
片側だけの出血がくり返す場合や、あざができやすい・歯ぐきからも出血するという場合は、鼻の中の病気や血液の病気が関係していることがあります。
受診の目安
- 15〜20分押さえても止まらない、または止まってもすぐにまた出る
- 週に何度も、あるいは月に何度もくり返す
- いつも同じ側から出る
- 血をサラサラにする薬を飲んでいる
- 血圧が高いと言われている
- あざができやすい、歯ぐきからも出血する、生理の量が多い
- 鼻の中に何か入れた心当たりがある、けがのあとの出血
対面の受診・救急が必要なサイン
- 15〜20分しっかり押さえても止まらない(受診してください)
- 出血の量が多く、顔色が悪い、冷や汗が出る、意識がもうろうとする(ためらわず119番)
- 血がのどへ大量に流れ込み、吐いてしまう(ためらわず119番)
- 血をサラサラにする薬を飲んでいて、なかなか止まらない(その日のうちに受診)
- 頭や顔を強く打ったあとの鼻血で、透明な液も混じっている(ためらわず119番)
- 強い頭痛やめまい、ろれつが回らないといった症状をともなう(ためらわず119番)
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 出血の場所・量・頻度・続いている期間、飲んでいる薬をうかがい、受診を急ぐべきかを判断すること
- 正しい押さえ方と、してはいけない対処(上を向く、ティッシュを奥まで詰めるなど)をご説明します
- アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が背景にある場合に、医師が診察して、必要な場合に鼻の治療の薬を処方します
- 血圧が高い方について、家庭での血圧の測り方や、経過のみかたを相談できます
- 鼻の中を見る診察や止血の処置が必要な場合に、耳鼻科での対面の受診をご案内します
オンライン診療ではできないこと
- 出血しているその場で、血を止める処置
- 鼻の中を器具で直接見る診察や、出血している場所を焼いて止める処置
- 鼻にガーゼなどを詰める処置
- 血が止まりにくい原因を調べる血液検査
- 鼻の中の腫れものなどを調べる画像の検査
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 上を向いて寝たほうがよいですか?
- 上を向くと血がのどへ流れ込み、飲み込んで気分が悪くなることがあります。座って少し前かがみになり、小鼻をつまんで押さえてください。口から出てくる血は、飲み込まずに吐き出してください。
- どこをつまめばよいですか?
- 鼻の骨の部分ではなく、その下の柔らかい部分(小鼻)を、親指と人差し指でしっかりつまみます。途中で確かめようと手を離すと止まりにくくなるため、15〜20分は続けて押さえてください。首の後ろを叩く方法には、血を止める効果はありません。
- ティッシュを詰めてもよいですか?
- 奥まで詰め込むと、取り出すときに粘膜を傷つけて、また出血することがあります。詰めるより、小鼻をつまんで押さえるほうが確かめやすく、止まりやすい方法です。
- 血をサラサラにする薬を飲んでいます。やめたほうがよいですか?
- 自己判断でやめないでください。薬をやめることで、別の重い病気につながることがあります。鼻血が止まりにくい場合は、お薬手帳の写真を問診票から送っていただき、受診してご相談ください。
- 子どもの鼻血も相談できますか?
- 当院はマイナ保険証をお持ちの20歳以上の方が対象です。お子さんの症状は、小児科や耳鼻科での対面の診察をご検討ください。
このページの根拠
- 鼻の症状(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・最終更新 2022年12月14日)
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28