貧血
だるさ・動悸・立ちくらみが続くときは、貧血かもしれません。
診療科:内科
貧血は、血液が体に十分な酸素を運べなくなる状態で、だるさ・動悸・息切れ・立ちくらみ・顔色の悪さの原因になり、確かめるには血液検査が必要です。オンラインでは、症状や健診の結果をうかがって、貧血の原因として考えられることや受けるべき検査を相談でき、男性や閉経後の女性の貧血は、出血している場所がないかを調べることが大切です。黒いタール状の便や大量の血便が出た、息苦しさや胸の痛みがある、気が遠くなるという場合は、すぐに救急を受診してください。
こんな症状のとき
貧血は、血液中で酸素を運ぶ赤血球(ヘモグロビン)が少なくなった状態です。体に十分な酸素が行き渡らないため、疲れやすい、だるい、動悸や息切れがする、立ち上がったときにくらっとする、顔色が悪い、といった症状が出ます。
女性に多いのは、生理の出血で鉄が失われる「鉄欠乏性貧血」です。子宮筋腫などで生理の出血が多いと、貧血が進みやすくなります。また、貧血まではいかなくても、体に蓄えられた鉄(フェリチン)が不足しているだけで、だるさの原因になることがあります。特に15〜30歳の女性は、蓄えられた鉄が少ない傾向があるとされています。
一方で、男性や閉経後の女性では、生理による出血がないため、胃や腸などからの出血が隠れていないかを確かめることが大切と考えられています。貧血は血液検査で調べることができ、原因が分かれば対応できるものが多くあります。原因を確かめるには、対面での血液検査や、必要に応じて内視鏡の検査が必要です。
考えられる原因
生理の出血が多い(過多月経)
子宮筋腫などで生理の出血が多いと、鉄が失われて貧血になります。ナプキンの大きさや交換の回数で、出血の量の目安が分かります。
食事からの鉄の不足
鉄分の摂取が足りないことも貧血の原因になります。過多月経と重なっていることもあります。
胃や腸などからの出血
胃潰瘍や大腸の病気などから少しずつ出血している場合があると考えられています。男性や閉経後の女性の貧血では、特に確かめる必要があります。
ほかの病気
腎臓の病気や血液の病気など、鉄の不足以外の原因で貧血になることもあるとされています。血液検査の結果から原因を考えます。
受診の目安
- 健診で貧血を指摘された
- だるさ、疲れやすさが続いている
- 動悸や息切れ、立ちくらみが続く
- 生理の出血が多い、かたまりが出る、生理のたびにふらつく
- 男性、または閉経後の女性で、貧血と言われた
- 便の色が黒っぽい、便に血が混じることがある
対面の受診・救急が必要なサイン
- 黒いタール状の便が出た、または大量の血便が出た
- 血を吐いた
- 息が苦しい、少し動いただけで強い息切れがする
- 胸の痛みや圧迫感がある
- 気が遠くなる、実際に気を失った
- ふらつくほど生理の出血が多い
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 症状と経過、生理の状態などをうかがい、貧血の原因として考えられることを整理すること
- 健診や血液検査の結果の写真を問診票から送っていただければ、数値を確かめながらご相談いただけます
- 血液検査が必要かどうかを判断し、受けるべき検査と受診先の種類をご案内すること
- 以前に鉄欠乏性貧血と診断を受け、血液検査の結果をお持ちの方には、初診のオンライン診療でも、医師が診察して必要な場合に鉄剤を処方します。結果の写真を問診票から送ってください
- 初めて貧血を指摘された方には、原因を確かめる血液検査が必要なため、対面での受診をおすすめします
- 鉄を含む食事など、生活の中でできる工夫をお伝えすること
オンライン診療ではできないこと
- 血液検査。貧血かどうか、どの程度か、鉄が足りないのかを確かめるのに欠かせない検査で、対面でしか行えません
- 胃カメラや大腸カメラなど、出血している場所を探す検査
- 婦人科の内診や超音波検査で、子宮筋腫などを確かめること
- お薬手帳などで持病や飲んでいる薬を確認できない場合は、オンライン診療の指針により、処方は7日分までです。初診も再診もオンラインだけで受診している場合は、再診でも同じ扱いになります
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 貧血かどうか、自分で分かりますか?
- だるさ、動悸、息切れ、立ちくらみ、顔色の悪さは貧血を疑う手がかりになりますが、ほかの病気でも同じ症状が出ます。貧血かどうかは血液検査で確かめる必要があります。症状が続く場合は、採血のできる医療機関で調べてください。
- 鉄のサプリメントを飲めばよいですか?
- 鉄の不足による貧血であれば、鉄剤やサプリメントで補うことで改善することがあります。ただし、貧血の原因が出血や別の病気である場合は、鉄を補うだけでは原因が見過ごされてしまいます。まず血液検査で原因を確かめてから補うことをおすすめします。
- 生理の量が多いのですが、貧血と関係ありますか?
- 関係があります。生理の出血が多いと鉄が失われ、貧血の原因になります。子宮筋腫などで出血が多くなっていることもあるため、生理のたびにふらつく、かたまりが多く出るといった場合は、婦人科でのご相談をおすすめします。
- 男性で貧血と言われました。何を調べればよいですか?
- 男性の貧血は、胃や腸などから出血していないかを確かめることが大切です。血液検査で貧血の種類を確かめたうえで、必要に応じて胃カメラや大腸カメラなどの検査を受けることになります。放置せず、早めに受診してください。
このページの根拠
- だるい、疲れる(女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修))
- 子宮筋腫(女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修))
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省・平成30年3月(令和8年4月改訂))
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A(厚生労働省・令和8年4月改訂)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28