めまい・ふらつき
ぐるぐる回るめまいと、くらっとするめまいは原因が違います。
診療科:内科
周りがぐるぐる回るめまいの多くは、耳(内耳)が原因です。頭を動かすと強くなり、数十秒から数分でおさまるものは、良性のめまいのことがよくあります。ただし、ろれつが回らない、手足に力が入らない、ものが二重に見える、激しい頭痛をともなうといった症状が一緒にあるときは、脳が原因の可能性があるため、すぐに救急要請をしてください。立ち上がったときにくらっとするめまいがくり返す場合や、めまいが数日以上続く場合は受診してください。
こんな症状のとき
めまいは大きく2つに分けて考えます。1つは、自分や周りがぐるぐる回るように感じる「回転性めまい」。もう1つは、ふわふわする、くらっとする、立ちくらみのような「浮動性めまい」です。どちらのタイプかによって、考えられる原因も、相談する診療科も変わります。診察では、どんなふうに回るか、どのくらい続くか、どんなときに起こるか、聞こえの変化があるかをうかがいます。
回転性めまいの多くは、耳の奥にある平衡感覚の器官(内耳)が原因です。寝返りや起き上がったときに数十秒だけ強く回る、というパターンは良性発作性頭位めまい症で典型的です。
こわいのは、脳が原因のめまいです。見分ける鍵は「めまい以外の神経の症状」があるかどうかです。ろれつが回らない、片側の手足が動かしにくい、ものが二重に見える、飲み込みにくいといった症状が一緒にあるときは、耳ではなく脳を考えます。回転性のめまいとこれらの症状が一緒に出たときは、すぐに119番に連絡してください。
これらの神経の症状は、短い時間だけ出て、いったんおさまることがあります。今はおさまっていても、その日のうちに医療機関に連絡してください。脳の血管の症状が一時的に出て、いったん治まることがあるためです。
考えられる原因
良性発作性頭位めまい症
寝返りや起き上がりなど、頭の位置を変えたときに起こる回転性のめまい。数十秒から1分ほどでおさまり、聞こえの変化はありません。
前庭神経炎・メニエール病
前庭神経炎では、強い回転性のめまいが数時間から数日続きます。メニエール病では、回転性のめまいに、耳鳴り、聞こえにくさ、耳がふさがった感じをともないます。どちらも、くり返す場合は耳鼻咽喉科でご相談ください。
起立性低血圧・脱水・貧血
立ち上がったときにくらっとするタイプ。水分不足、出血、血圧の薬などが関係することがあります。
薬の影響
血圧の薬、睡眠薬、抗不安薬などで、ふらつきが出ることがあります。飲み始めや量が変わったあとに起きた場合は要注意です。
脳の血管の病気
小脳や脳幹(脳の奥で体のバランスや呼吸をつかさどる部分)の脳梗塞・脳出血。めまいに加えて、ろれつが回らない、手足の麻痺、ものが二重に見えるといった症状をともないます。立つことも座ることもできないほど強いめまいも、このタイプを考えるサインです。
受診の目安
- めまいが数日以上続いている
- 耳鳴りや聞こえにくさをともなう
- 立ち上がるたびにくらっとする状態がくり返す
- めまいで転倒しそうになった、または転倒した
- 新しく飲み始めた薬、量が変わった薬がある
- 動悸や息切れをともなう
- 顔色が悪い、疲れやすいなど貧血が疑われる症状がある
対面の受診・救急が必要なサイン
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 片側の手足に力が入らない、しびれる
- ものが二重に見える、視野が欠けている
- 立つことも座ることもできないほど強い
- 激しい頭痛をともなう
- 飲み込みにくい、顔の片側が動かない
- 意識がもうろうとしている
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- めまいの起こり方・持続時間・ともなう症状をうかがい、耳が原因か、急ぐべきかを見極めること
- 良性のめまいについて、家での過ごし方や転倒を防ぐ工夫をお伝えすること
- 飲んでいるお薬がふらつきの原因になっていないかを確かめること(お薬手帳の写真は、問診票から送れます)
- 耳鼻咽喉科・脳神経内科など、受診すべき診療科をご案内すること。原因がはっきりせず、まず内科で相談したほうがよい場合も、その考え方をお伝えします
オンライン診療ではできないこと
- 眼振(目の細かい揺れ)を正確に観察すること。めまいの原因を見分けるうえで重要な診察ですが、画面越しでは十分に確認できません
- 頭を動かして起こす検査や、バランスの検査
- 聴力検査、頭部CT・MRI
- 血液検査による貧血の確認
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- めまいのとき、じっとしていたほうがよいですか?
- 強いめまいの最中は、転倒を避けるため安全な場所で横になってください。吐き気が強いときは、一度にたくさん飲まず、少量の水分を少しずつとります。めまいやふらつきがあるあいだは、車の運転、高い所での作業、階段の上り下りなど、転んだりぶつけたりすると危ない場面は避けてください。ただし、症状が落ち着いたあとまでずっと寝ていると、かえって回復が遅れることがあります。動けるようになったら、無理のない範囲で日常の動作に戻していってください。
- めまいは何科を受診すればよいですか?
- ぐるぐる回るめまいは、耳鼻咽喉科が基本の相談先です。特に、耳鳴りや聞こえにくさ、耳がふさがった感じをともなう場合は耳鼻咽喉科でご相談ください。ろれつが回らない、手足の麻痺といった症状をともなう場合は、迷わず救急外来を受診するか119番に連絡してください。ふらつきが続く、原因がはっきりしないという場合は、まず内科でご相談いただけます。神経の症状が残っている場合は、脳神経内科をご案内することもあります。
- めまいと一緒に吐き気もあります。何科ですか?
- 耳が原因の回転性めまいでは、強い吐き気をともなうことがよくあります。頭を動かすと悪化するめまいと吐き気であれば、耳鼻咽喉科が相談先です。激しい頭痛をともなう場合は、救急外来を受診してください。
- めまいがおさまれば、受診しなくてもよいですか?
- 数日以上続く、くり返す、耳鳴りや聞こえにくさをともなう、転倒しそうになったという場合は、おさまっていても受診してください。ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない、ものが二重に見えるといった症状が、短い時間でも一緒に出ていた場合は、今おさまっていても、その日のうちに医療機関に連絡してください。
- 貧血が原因のこともありますか?
- あります。特に、立ち上がったときのふらつき、疲れやすさ、動悸、顔色の悪さをともなう場合は、貧血を考えます。水分不足(脱水)や、血圧の薬・睡眠薬などの影響が重なっていることもあります。ただし確かめるには血液検査が必要なため、疑われる場合は採血のできる医療機関の受診をご案内します。
このページの根拠
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
- 脳卒中の予防・発症時の対応(監修:日本脳卒中学会/協力:日本脳卒中協会)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28