頭痛
「今までで一番痛い」頭痛は、様子を見てはいけません。
診療科:内科
くり返し起きていて、以前と同じ痛み方の頭痛は、多くが片頭痛や緊張型頭痛です。市販の痛み止めで対応できることが多いものの、月に10日以上使っている場合は受診してください。一方、突然始まった激しい頭痛、今までで一番痛いと感じる頭痛、発熱や手足の麻痺・意識のもうろうをともなう頭痛は、すぐに救急要請をしてください。これらは様子を見てはいけない頭痛です。
こんな症状のとき
頭痛は、大きく「いつもの頭痛」と「はじめての頭痛」に分けて考えます。医師がまず確かめたいのは、これまでにない痛み方かどうかです。
片頭痛は、ズキンズキンと脈打つ痛みが数時間から数日続き、光や音がつらくなり、動くと悪化します。緊張型頭痛は、頭全体が締めつけられるような痛みで、肩や首のこりをともなうことが多いものです。
危険なのは、痛みの立ち上がりが速い頭痛です。「何時何分に始まった」と言えるほど突然で、数秒から1分で痛みが頂点に達する頭痛は、くも膜下出血などの可能性があります。この場合、痛みの強さにかかわらず救急要請が必要です。
考えられる原因
片頭痛
脈打つような痛みが片側または両側に起こり、光・音・においがつらくなります。吐き気をともなうこともあります。くり返し起こるのが特徴です。
緊張型頭痛
頭全体が締めつけられるような、重い痛み。長時間の同じ姿勢、目の疲れ、ストレスが関係します。
薬剤の使いすぎによる頭痛
痛み止めを月に10日以上使っていると、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。効かなくなってきた、回数が増えてきたという場合は要注意です。
副鼻腔炎・目の病気
顔の前面が痛む、前かがみで悪化する、目の奥が痛むといった場合。鼻や目の病気が原因のことがあります。
くも膜下出血・脳出血・髄膜炎など
頻度は高くありませんが、命に関わります。突然始まる、今までにない激しさ、発熱や意識の変化、手足の麻痺をともなうといった特徴があります。
受診の目安
- これまでにない痛み方の頭痛が起きた
- 頭痛の回数や強さが、以前より増えている
- 痛み止めを月に10日以上使っている
- 朝方や、起きた直後に強い頭痛がある
- 咳やいきみで頭痛が強くなる
- 50歳を過ぎてから、はじめて頭痛が出るようになった
- 頭痛のせいで仕事や家事に支障が出ている
対面の受診・救急が必要なサイン
- 突然始まった、今までで一番強い頭痛
- 発熱があり、首を前に曲げられないほど痛い
- 手足の力が入らない、しびれる、ろれつが回らない
- ものが二重に見える、視野が欠けている
- 呼びかけへの反応が鈍い、意識がもうろうとしている
- けいれんを起こした
- 頭を強くぶつけたあとの頭痛
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 頭痛の起こり方と経過をうかがい、いつもの頭痛か、調べるべき頭痛かを見極めること
- 片頭痛や緊張型頭痛について、生活の工夫や市販薬の使い方をお伝えすること
- 痛み止めの使いすぎが起きていないかを確かめること
- 画像検査が必要かどうかを判断し、必要な場合に受診先の種類をご案内すること
- 医師が診察して、必要な場合に頭痛のお薬を処方すること。処方は電子処方箋で、お近くの薬局で受け取れます(受け取る薬局はあとから変更できます)
- ほかの医療機関で処方されている頭痛のお薬は、お薬手帳やマイナ保険証の薬剤情報で確認できれば、続けて処方することがあります。日数は、オンライン診療の指針の範囲で医師が判断します(お薬手帳の写真は問診票から送れます)
オンライン診療ではできないこと
- 頭部のCTやMRIといった画像検査。くも膜下出血や脳腫瘍の診断には欠かせません
- 手足の力や反射を実際に確かめる神経の診察
- 目の奥(眼底)の観察
- 髄液を調べる検査
- 持病や飲んでいるお薬などの情報が確認できない場合の、8日分以上の処方。オンライン診療の指針により、初診のときと、初診からずっとオンラインで受診している方の再診では、7日分までとなります。お薬手帳やマイナ保険証の薬剤情報で確認できれば、医師の判断でそれより長く処方することがあります
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 市販の痛み止めを飲み続けても大丈夫ですか?
- 月に10日以上使う状態が続いている場合は、一度ご相談ください。痛み止めの使いすぎ自体が頭痛の原因になることがあり、その場合は薬を減らす方向での対応が必要になります。回数が増えてきた、効きが悪くなってきたという変化は、相談のきっかけとして大事なサインです。
- 頭痛でMRIを撮ったほうがよいですか?
- くり返し起きている、いつもと同じ痛み方の頭痛であれば、画像検査が必要になることは多くありません。ただし、これまでにない頭痛、だんだん悪くなる頭痛、神経の症状をともなう頭痛の場合は検査が必要です。オンラインでは検査ができないため、必要と判断した場合は対面での受診をご案内します。
- 頭痛は何科を受診すればよいですか?
- くり返す頭痛は、内科または脳神経内科でご相談いただけます。突然の激しい頭痛、手足の麻痺やろれつが回らない症状をともなう場合は、迷わず救急外来を受診するか119番に連絡してください。
- 肩こりがひどいときに頭痛がします。関係ありますか?
- 緊張型頭痛では、首や肩のこりをともなうことがよくあります。長時間同じ姿勢を続けない、画面の高さを目線に合わせる、こまめに首や肩を動かすといった工夫で軽くなることがあります。それでも改善しない場合や、痛みが強くなる場合はご相談ください。
このページの根拠
- 救急車を上手に使いましょう ~救急車 必要なのはどんなとき?~(総務省消防庁・令和7年10月発行)
- 脳卒中の予防・発症時の対応(監修:日本脳卒中学会/協力:日本脳卒中協会)
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省・平成30年3月(令和8年4月改訂))
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に関するQ&A(厚生労働省・令和8年4月改訂)
- 電子処方箋(厚生労働省)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28