声がれ
かぜの声がれは数日でもどります。長く続く声がれは受診を。
診療科:内科
かぜのあとの声がれの多くは、のどの奥の喉頭の炎症(急性喉頭炎)によるもので、かぜがよくなるとともにもどっていきます。2週間以上続く声がれや、かぜをひいていないのに声がかれてきた場合は、声帯を直接見る必要があるため耳鼻咽喉科を受診してください。息が苦しい、ぜいぜいと音がする、こもった声になって唾も飲み込めないという場合は、気道が狭くなっている可能性があるため、すぐに救急要請をしてください。
こんな症状のとき
声は、のどの奥にある喉頭の声帯がふるえて出ています。かぜで喉頭に炎症が起きたり、声を使いすぎたりすると、声帯が腫れて声がかれます。かぜにともなう声がれは、多くの場合、病気の改善とともによくなります。
注意したいのは、長く続く声がれです。声帯ポリープや声帯結節のほか、喉頭がん・下咽頭がん、声帯を動かす神経の麻痺などでも声がかれることがあります。学会は、1か月以上声がれが続く場合は喉頭がんの疑いがあるとして、耳鼻咽喉科の受診をすすめています。たばこを吸う方は、特に早めの受診をおすすめします。
口の中に音がこもったような声(含み声)は、のどの奥に強い炎症がある病気(急性喉頭蓋炎や扁桃周囲膿瘍)のサインのことがあります。強いのどの痛みや飲み込みにくさ、息苦しさをともなう場合は、様子を見ずに救急を受診してください。
考えられる原因
急性喉頭炎(かぜにともなうもの)
もっとも多い原因です。かぜの症状とともに声がかれ、咳やのどの痛み、発熱をともなうことがあります。かぜがよくなるとともに、声ももどっていきます。
声の使いすぎ・声帯ポリープ・声帯結節
大きな声を出し続けた、長時間話し続けたあとに起こります。声の出しすぎや炎症、喫煙などで声帯のふちが盛り上がると、声がれが続くことがあります。
胃食道逆流症
胃酸がのどまで上がってくることで、声がれやのどの不快感、咳が起こります。胸やけや、酸っぱいものが上がってくる感じをともなうことがあります。
慢性喉頭炎・喫煙
たばこ、乾燥、アレルギーなどで、喉頭の炎症が長引くものです。声がれや咳が続きます。
喉頭がん・声帯の麻痺など
頻度は高くありませんが、見逃せない原因です。かぜと関係なく声がれが続く場合は、耳鼻咽喉科で声帯を直接見てもらう必要があります。
受診の目安
- 声がれが2週間以上続いている
- かぜの症状がないのに、声がかれてきた
- たばこを吸っている、または長く吸っていた
- 声がれに加えて、飲み込みにくさやむせる感じがある
- 首にしこりや腫れがある
- 胸やけや、酸っぱいものが上がってくる感じをともなう
対面の受診・救急が必要なサイン
- 息が苦しい、息を吸うときにぜいぜい・ヒューヒューと音がする
- 口の中に音がこもったような声になり、のどが強く痛む
- 唾も飲み込めない、よだれが垂れる
- 急に声が出にくくなり、ろれつが回らない、顔や手足の片側が動かしにくい
迷うときは、ためらわずに119番へ通報してください。
オンライン診療でできること
- 声がれが始まった時期や経過、ほかの症状をうかがい、かぜにともなうものかどうかを判断すること
- 声の休め方や加湿など、家での過ごし方をお伝えすること
- かぜの症状や、胃食道逆流症が疑われる症状について、医師が診察して必要な場合にお薬を処方すること
- 耳鼻咽喉科で声帯を見てもらう必要があるかどうかを見極め、必要な場合にご案内すること
オンライン診療ではできないこと
- 声帯を直接見ること。喉頭の内視鏡(ファイバースコープ)での診察が必要で、画面越しにはできません
- 声帯ポリープ・喉頭がん・声帯の麻痺などの診断
- 吸入などののどの処置
受診の流れ
- 1
日時を選ぶ
空いている診察の日時から選びます。
- 2
症状を書く
症状を書き(選ぶこともできます)、お薬の受け取り方を選びます。
- 3
ビデオで診察
予約した時間に、5〜10分が目安です。
- 4
お薬を受け取る
処方せんは診察後すぐに電子で発行されます。お近くの薬局か、自宅・ローソンで受け取れます。
よくある質問
- 声がれは何日くらいで受診したほうがよいですか?
- かぜにともなう声がれは、かぜがよくなるとともにもどっていくことが多いため、少しずつよくなっていれば様子を見て構いません。2週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科で声帯を見てもらってください。かぜをひいていないのに声がかれてきた場合や、たばこを吸う方は、早めの受診をおすすめします。
- 声がれのあいだは、ささやき声で話したほうがよいですか?
- 声帯を休めることが基本です。ささやき声であれば負担がないというわけではなく、かえって声帯に力が入ることがあると考えられています。話す量そのものを減らし、部屋の乾燥を避け、水分をとるようにしてください。声がれが長く続く場合は、耳鼻咽喉科で声帯を診てもらってください。
- 声がれはオンライン診療で診てもらえますか?
- かぜにともなう声がれや、経過のご相談はオンラインで受けられます。ただし、声帯を直接見る検査は画面越しにはできません。長く続く声がれや、かぜと関係のない声がれは、耳鼻咽喉科での対面の診察をおすすめします。
このページの根拠
- 口・のどの症状(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・最終更新 2022年12月14日(「声がかれる」「せき・痰が出る」の項ほか))
- 喉頭・気管・食道の病気(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会・最終更新 2022年12月14日(「喉頭炎」「声帯ポリープ・声帯結節」「喉頭がん」の項ほか))
- 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 ダイジェスト版(厚生労働省 健康・生活衛生局 感染症対策部・第四版)
- 脳卒中の予防・発症時の対応(監修:日本脳卒中学会/協力:日本脳卒中協会)
各領域の医学会公式ガイドライン、および消防庁の救急相談プロトコルをもとに、当院医師が監修しています。
最終更新日: 2026-09-28